非正規夫婦の楽しいおふたりさま生活

裕福でなくても幸せになれる

こんにちは、ゆきみちです。

私たち夫婦はちょうどロスジェネ世代と呼ばれる超就職氷河期を生きてきました。
有効求人倍率は1を下回り、いい大学を出ていても望んだ職種に就くことができないという人がとても多かった時代です。

ゆき(妻)は幸い実家が自営業でしたので就職先に悩むこともなかったのですが、そんな家業も不況のあおりを受けて、余裕のある暮らしはできませんでした。
そして店を畳むことになったとき、何のスキルも持ち合わせていない妻には再就職のあてなどありませんでした。

お金はないよりあった方がいい。

この事実は生きる上で大前提であり覆りようがありません。
それでも、私たちはこの先の人生で非正規を抜け出して正社員になる予定がないのです。

収入を増やすために正社員になるどころか、このブログを立ち上げてから非正規の仕事量を減らしてしまいました。
減った分のお給料よりも、一緒に過ごす時間の方が大事だと思ったからです。

大事なのは価値観が近いことだった

ゆきが大金持ちの男性と結婚してセレブになりたいと思うような女性であれば、当然今の生活は不幸のどん底レベルでしょう。

そしてみちがもし何でも自分で決めたい亭主関白タイプであれば、何にでも干渉してくる妻はうるさくて鬱陶しくて、恋愛対象にもならないでしょう。

お金がなくても楽しく生きていこうという気持ちを共有できていなかったら、今の幸せはありません。

大事なのはお互いを(身体的にも精神面でも)大切にすること。
そして、苦しいだけの“他者との比較と無駄な頑張り”から解放されて、“自分たち至上主義”になることでした。

大事なのは価値観が近い事だった

そもそも、正社員のメリットとは?

  1. 期間の定めのない雇用で、定年まで働ける
  2. 昇給しやすく、ボーナスや退職金が出る
  3. 社会的信用度が高く、不動産を借りたい・ローンを組みたい・転職したい、などの機会に非正規よりも優遇して考慮してもらえる

    などが考えられると思うのですが、まず経団連会長、中西宏明氏の以下の発言をご覧ください。*5月7日、経団連発表

    「働き手の就労期間の延長が見込まれる中、終身雇用を前提に企業運営、事業活動を考えることには限界がきている。外部環境の変化に伴い、就職した時点と同じ事業がずっと継続するとは考えにくい。(中略)利益が上がらない事業で無理に雇用維持することは、従業員にとっても不幸であり、早く踏ん切りをつけて、今とは違うビジネスに挑戦することが重要である」引用:日本経済団体連合会サイト

    時代の変化に伴い企業の情勢も変わってきているので、一度就職したら定年まで安心というわけにはいかない。
    経済界の代表者である人の発言ですから、ニュースでも衝撃的に取り上げられていました。

    2番目に挙げたボーナスについても、大企業であれば頂けるのでしょうが、中小企業以下になりますと出ない会社が3割近く。
    そのような会社であれば、退職金も同じく3割ほどしか出ていません。(厚生労働省の年金賞与の支給状況)

    また、「社会的信用度」に関しては実際不利益を被る状況になったことがないのですが、例えば家を買うために住宅ローンを組むことになれば、困難であろうことが予想できます。
    個人的に、不利益と思える部分はここだけです。

    正社員には賃金と引き換えに責任が求められると言いますが、私たちの場合、非正規労働者として働いている身であっても正社員並みの責任と義務が課せられているという非常にストレスフルな環境です。

    お給料的にはいくら正社員の方が良かったとしても、非正規にこれほど激務を強いる今の会社にこれ以上貢献したいとはとても思えません。
    そんな環境に身を置いていると、本当にホワイトでクリーンな大企業で安定した仕事を得られるのでない限り、正社員にこだわって職を求める理由が見えてこないのです。
    そして、新卒で採用されるという機会を逃し、中年まで非正規で生きてきた私たち夫婦にはそのような大企業で働く機会はもうありません。

    失った機会を嘆いても今の環境を恨んでもどうにもならない。
    ならば、前向きになって身の丈に合う生活をすればよいのです。

    と言っても毎日もやしを食べながら次の給料日を指折り数えて待ち侘びたりしません。
    仲間から飲み会に誘われて、お金がもったいないからという理由で「その日はちょっと用事が…」なんて嘘をついたりしません。

    お金は「貯める」ことより、「どう使うか」

    誰とも付き合わず、どこにも出かけず、欲しいものをことごとく我慢し、美容院代や医療費なども出し惜しむ―――。
    よほどの事情があって期間限定で、という話ならアリでしょうが、そんな生き方をして節約をして得られるものって何なのでしょう。

    私たちは、生活費で削れるところは進んで削りますし、過度の贅沢はしません。

    そうやって「節約」できるお金と、自分たちが心地よく過ごす+他人とも潤滑にやっていくために必要なお金とは完全に別なものと考えています。

    時間はお金で買えません。
    楽しく過ごす時間も無駄な時間も同じく過ぎて行ってしまいます。

    心地よい相手と一緒に過ごす時間=人生を楽しくする時間。

    その為に使うお金は生きたお金です。
    だから友人と遊んだり、夫婦でデートや旅行にも行きます。特にアクティビティ系は大好きです。
    もちろん、好きなだけ遊興費にかけるわけではありません。
    お金をふんだんに使わなくても楽しい体験はできますからね。

    お金は「貯める」ことより、「どう使うか」

    他人と比較しない。大事なのは自分が幸せと感じるかどうか

    昔からの家族の在り方が変わりつつあり、多様な考えや人生観が存在するようになった今、人の物差しで幸せを測っても無意味だと考えます。
    私は夫がいつも笑っていられて、毎日おいしいご飯が食べられて、ずっと一緒にいられることが幸せだと思っています。

    基本的に自炊がメインですが、極端にならないように節約しながら、美味しくて栄養のある食事を作るように心がけています。

    2馬力生活をしていると、お金の管理もふたりでしなければなりません。
    何か欲しいものがある時は相談してから決めます。
    一緒にネットを見て、安くていいものがあればそれを買います。
    安くなくてもこれじゃなければダメだと思うものがあれば買います。

    夫は料理が得意で、今ある食材からメニューを考えるのが上手です。
    なので節約術も妻よりかなりウワテで学ぶことが多いです。

    ところで、私たちの職場のお姉様がたは、「亭主元気で留守がいい」奥様が圧倒的に多く、

    せっかく自由を満喫してたのに、もう明日にはダンナが出張から帰ってくるの、いやだわ~

    というような会話をよく聞きます。
    他所のご家庭の事情ですので、笑って聞いているだけで肯定も否定もしませんが、個人的には内心「なんか寂しいなぁ」と思ってしまいます。

    友達の多くない私たちにとって、お互いは連れ合いであると同時に替えの利かない親友なので、一緒にいて邪魔と感じたことは一度もありません。

    そしてこれからもないように、努力するつもりです。

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