事故や煽り運転など、いざという時のために役立つドライブレコーダー。業者に頼んだらそれなりに費用が掛かりますよね。
「自分で付ければタダで済む!」と考えたのは私たちだけではないはず(笑)。
しかし、いざ自分でドライブレコーダーを取り付けようとすると、シガーソケットへ直差しすることになってしまう…。
これでは配線がむき出しで邪魔だし、見た目もなんだかなぁ…とゲンナリしてしまったわけです。この記事にたどり着いたアナタもきっと同じ考えになったでしょう。
それを一気に解決するのが、電源ソケットをヒューズボックスに繋ぐ方法です!
※作業は自己責任でお願いいたします。
ヒューズボックスとは何ぞや?
ヒューズボックスとは、車のバッテリーから送られる電流に対する安全装置としての役目を担っているパーツです。
バッテリーから送られてきた電流は、ヒューズボックスの中に入っているヒューズのひとつを経由して、その先のパーツへと流れていきます。ヘッドライトやパワーウインドウなどが作動するのはこの原理ですね!
もしも過剰な電流が流れてしまった場合は、該当するヒューズが切れます。ヒューズが切れると、電流の流れを遮断し、機器の損傷を最低限に防いでくれます。
小さくて地味ですが、ヒューズはけっこう重要な部品なのです!
電源ソケットを増設するために必要なもの
- 電源ソケット
- 検電テスター
- 10mmボルトを緩める工具(モンキーレンチ・スパナ・スピンナーハンドルなど)
- 結束バンド、ニッパー(ハサミ)
私たちが購入したのはアマゾン限定エーモンの電源ソケットです。
この商品を選んだ理由は、配線を覆っているビニール部分を剥いで、ギボシ端子を取り付けて…といった面倒な手間を省略して、必要最低限の工具・行程だけで取り付け可能だからです。
ソケットの接続部分をロックする機能が付いているので、絶縁テープで固定する必要もありません。
検電テスターは、電流の流れを調べるために使用します。今後も車のDIYをする予定のある方は持っておくことをおすすめします。
あとで詳しい説明をしますが、アース線を接続するために10mmのボルトを緩める工具が必要になります。
ボルトを緩めて締めることが出来れば、工具は何でも構いません。
持っている工具があるなら、それを使用すればいいのですが、これから用意する場合は、メガネレンチかスピンナーハンドルをおすすめします。
逆にスパナはおすすめしません。理由は2カ所だけに力が加わる構造のため、ボルトをなめてしまう(潰れる)可能性が高いからです。私たちも手持ちの小さなスパナでちょっとなめてしまいました…(悲)。
レンチは長い方が力を加えやすくてボルトを回しやすいのですが、今回ボルトのある場所が狭いため、角度を変えられるスピンナーハンドルや角度付きのメガネレンチが作業しやすいです。
同時にドライブレコーダーの取り付けも行うならスピンナーハンドルにしましょう。リアカメラ付きのドライブレコーダーの配線を通すためには、リアにあるパーツ(ハイマウントストップランプ)のボルトを外す必要があります。ボルトの位置がとても狭い場所にあるため、スピンナーハンドルが必須でした。
ドライブレコーダーを設置後に配線をキレイに隠すために結束バンドを用意しておくと便利です。
ホームセンターやネットで購入しておきましょう。結束後に余った部分を切るためにニッパーがあるとさらにキレイに隠せますよ!。
見た目スッキリ!ヒューズ電源の取り出し方法
グローブボックスを外してヒューズボックスの確認
2代目ミライースのヒューズボックスは、助手席側のグローブボックスの後ろにあります。グローブボックスは左右の爪で引っ掛けているだけなので、内側に引っ張れば簡単に外せます。
グローブボックスを外した左奥側にヒューズボックスがあります。
ヒューズボックスのどこから電源を取るか調べる
まずはヒューズボックスに刺さっている15Aヒューズ(青色)を1カ所抜く必要があります。その際にどれを抜けば良いのかというと、走行中にヒューズが切れても支障がないものを選ぶのが安全ですね。
例えば、シガーソケットやウインドウォッシャーなどでしょうか(今回はウインドウォッシャーを選択)。
それぞれのヒューズがどのパーツに繋がっているかは、外したグローブボックスの裏に書かれています。ちなみにウインドウォッシャー(Washer)は右列の上から5番目です。
外す15Aヒューズを決めたら、ヒューズボックスに付属されているヒューズクリップ(白色)で引っ張って外してください。
ヒューズを外したら、電流の流れを調べるために、ACC(アクセサリー)モードにしてください。
ACCモードにしたら、ヒューズが差さっていた穴に検電テスターを当てて、左右どちらから電流が流れてきているかを調べましょう。
※調べる前に検電テスターに付いているクリップ(アース)を車体の金属部分に挟んでください。
電流が流れている箇所に検電テスターを当てると、光って(音が鳴るタイプも)知らせてくれる仕組みです。
左右のどちらから電流が流れてきているか、覚えておいてくださいね。
ヒューズボックスに電源ソケットを取り付けてみよう
低背ヒューズに付け替える
電源ソケットのガラス管ヒューズには、ミニ平型タイプの15Aヒューズが繋がっている状態で届きました。
2代目ミライースでは低背タイプのヒューズを使用します。5Aと書かれた保護ケースを開けて、低背ヒューズと繋ぎなおしましょう。ちょっと固いですが、引っ張れば外れます。
ミニ平型ヒューズの接続部分を外したら、逆の手順で低背ヒューズと付け替えてください。
低背ヒューズをヒューズボックスに差し込む
先ほど15Aヒューズを外した穴に、電源ソケットの低背ヒューズを差します。低背ヒューズにコードが付いている側を、電流が流れていた側に向けて差し込んでください。
もう一本のクワガタ端子(アース)は、車体の金属(ボルト)に取り付けます。どこでもいいのですが、グローブボックスを戻した時にコードが干渉しないように注意しましょう。
理想はヒューズボックスの左側にあるボルトですが、スピンナーハンドルでは外せませんでした…。仕方がないので、右側のボルトにクワガタ端子を取り付けることに。
そのままではグローブボックスを戻した時にコードが当たってしまう恐れがあるので、結束バンドを使ってコードを天井側に這わせて回避しました。
通電テストをしよう!
完全にコードを隠してしまう前に、電源ソケットがきちんと動作するかテストは忘れずに行っておきましょう。
きちんと動作が確認できたら、余ったコードをヒューズボックスの左側辺りにまとめて隠せば作業は終了です。お疲れ様でした!
ミライースの電源ソケット増設方法はYouTube動画でも解説していますので、併せて参考になさってください。
ドライブレコーダーも一緒に取り付けるなら
続けてドライブレコーダーを取り付ける場合は、コードはまとめてしまわずにそのままにしておきましょう。電源コードと繋げてから結束バンドでまとめる方がやりやすいですよ!
ヒューズボックスから電源を取る自体は簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。
ただ、適当に取り付けを行ってしまえば思わぬ事故に繋がりかねません。正しい手順を守って安全に作業しましょう。
ミライースにドライブレコーダーを取り付ける方法は、YouTube動画で公開しています。通すのが難しいリアの蛇腹部分の解説もしていますよ。